BBAセキュリティ専門部会 特別講演会「オンライン詐欺の脅威」開催報告

2006年3月29日 Posted in セキュリティWG

BBAセキュリティ専門部会(部会長:ウェブルート・ソフトウェア株式会社 野々下幸治氏)は、2006年3月28日東京:東海大学交友会館において、特別講演会「オンライン詐欺の脅威」を開催しました。第一部講演は、株式会社セキュアブレイン プリンシパルセキュリティアナリスト 星澤裕二氏をお招きし「フィッシングとスパイウェアの現状と対策」と題した講演、第二部では、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の協力によるパネルディスカッション「スパイウェア対策における日本の課題はなにか?」を開催しました。


060328.jpg


第一部講演会「フィッシングとスパイウェアの現状と対策」

星澤氏の講演では、フィッシングの手口と技術的な背景を実例をあげながら解説。スパイウェアや日本固有の犯罪「ワンクリック詐欺」の実態が紹介されました。だまされないための一般ユーザーへの注意喚起と、関係業界への対策が求められました。

星澤裕二氏

第二部 パネルディスカッション「スパイウェア対策における日本の課題はなにか?」
~日本独自のスパイウェア問題と思われる「ワンクリックウェア」の現状と今後の対策は?~

セキュリティ対策の啓発活動を行う独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、NPO日本ネットワークセキュリティ協会の協力に加え、消費者と法律家の双方の立場から、桜丘法律事務所所長 桜井光政弁護士をお招きしました。桜井弁護士は、「ワンクリック詐欺」の被害に合い、自ら被害の二日後に提訴。1月31日に結審し東京地裁は原告の言い分をほぼ認め、サイト運営者に即刻三十万円を支払うよう命じました。パネルディスカッションでは、セキュリティ対策の啓発に当たる独立行政法人情報処理推進機構(IPA)へのワンクリック詐欺の被害報告・実態レポートをもとに、桜井弁護士からは被害者の心境と法律家としての見解・対応策を、IT産業を代表してJNSA渡部章氏,株式会社セキュアブレイン星澤裕二氏からは、システム技術ではカバーできない問題点を中心に、活発なディスカッションがとりおこなわれました。


IPAセキュリティセンター加賀谷伸一郎氏によるワンクリック詐欺の実例紹介
加賀谷伸一郎氏


桜井光政弁護士によるワンクリック詐欺訴訟の経緯と法律面からのコメント

桜井光政弁護士


NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会 スパイウェアWG /株式会社アークン代表取締役 渡部章氏

渡部章氏


株式会社セキュアブレイン プリンシパルセキュリティアナリスト星澤裕二氏

星澤裕二氏


ブロードバンド推進協議会 セキュリティ専門部会 部会長
ウェブルート・ソフトウェア株式会社 テクニカルサポートディレクター 野々下幸治氏

「ワンクリック詐欺」で今、報告されているのは氷山の一角。まずは被害実態の調査と取締や法制化に向けIT業界だけでなくさまざまな関係業界が連携して行くことが必要。ブロードバンド推進協議会セキュリティ専門部会では、一般消費者へ向けたセキュリティの啓発に向けた活動を進めてゆく。

野々下幸治部会長


また、今回の講演会は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の後援により実現しました。ブロードバンド推進協議会では、両団体と今後も連携を深め、ブロードバンドセキュリティの啓発活動を行ってゆく予定です。