シンポジウム「日米オンライン詐欺の現状と対策」開催報告

2006年12月 4日 Posted in セキュリティWG

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11月29日東京・浜松町東京會舘に於いて、次世代電子商取引推進協議会(ECOM)、フィッシング対策協議会の後援の元、シンポジウム「日米オンライン詐欺の現状と対策」- 米国スパイウェア対策と警察庁の取組み-が開催されました。

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第一部はCenter for Democracy and Technology副局長 Ari Schwartz 氏による「Fighting Spyware」と題する講演。米国におけるスパイウェアの定義づけや被害状況、Ariが中心になって設立したCDTAnti-Spyware Coalitionの活動、スパイウェアと関連した広告ビジネスの現状などが報告され、技術と法律の両面からスパイウェア対策を推進したCDTの活動は、今後の日本の「オンライン詐欺対策」のひとつの指標になるものと思われる。

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第二部は警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課課長補佐安部真技官より「検挙状況等にみるネット詐欺の現状と対策」と題して、国内のオンライン詐欺の検挙状況と、警察庁の対策についての講演が行われた。「平成18年上半期のサイバー犯罪検挙件数は1802件。前年同期比で11.8%増加し、半期の件数としては過去最大になった」との報告とともに、被害に合わないための方策や、被害後の対応についてを語った。

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第三部は、パネルディスカッション「日米オンライン詐欺の現状と対策は?」Ari Schwartz 氏、安部真 技官に加え、ボランティアでワンクリック対策のサイトを運営する「abcdefのワンクリウェア試験記録」管理人高橋勇人氏が登壇。高橋氏の活動の紹介と、実際にサイトに寄せられたユーザーから寄せられた反応を通して被害者の実態を浮き彫りにした。また、日本国内でオンライン詐欺を取り締まる法制度についての議論、オンライン詐欺で泣き寝入りしないようにユーザーへの喚起、IE7で搭載されるEV SSL等の技術的な対策が話された。

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BBAセキュリティ専門部会長野々下幸治氏
「技術的、制度的な問題や、仕組みなども含めて考えないと対策は有効に進まないだろう。このイベントが法制化へのきっかけになればうれしい」

■ご参考(メディア掲載)

livedoor動画ニュース 12/4【カルチャー】日米オンライン詐欺シンポ

オンライン詐欺への対策は、技術面だけでなく懲罰の法制化も(RBB TODAY)

ワンクリック詐欺の被害累計額156億円! 対策はどうすればいい!?(RBB TODAY)

日米オンライン詐欺対策の現状は? 米スパイウェア法の立役者らが議論 (INTERNET WATCH)

オンライン詐欺の背後で複雑化する人間関係(itmedia インタビュー)