新世代BB研究会 G&CWG第2回「日本で育つ 新しいコミュニティの魅力」開催報告

 

IMG_1228.JPG新世代BB研究会G&CWG第2回「日本で育つ 新しいコミュニティの魅力」~ネット・コミュニティの「今」を深堀りする~が開催されました。第二回の今回は、日本におけるコミュニティサービスのこれまでの進化や特徴、今後の発展の可能性についてをリサーチャーに解説いただくと同時に、コミニュティサービスに対して作り手の立場からのアプローチを語っていただきました。

 

 

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ニコニコ動画研究の第一人者、濱野智史氏(情報環境研究者 株式会社日本技芸リサーチャー)より
日本のネットユーザーは、1.SNSなどリアル世界のコニュニティをネットに、2.アルファーブロガーのようなリアルと乖離した匿名世界、3.2ちゃんやニコ動のような匿名世界共同体の3つに分類される。とくに2のような米国のサービスが日本ではそのままメジャーにならなくて、必ず独自展開したものがはやる。アーリーアダプターの視点でなく、ユーザーを意識したエスノグラフィ的な調査の上でサービスを考えるべき。

 

 

 

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猪子寿之氏(チームラボ株式会社 代表取締役社長)からは、AUデザインプロジェクト、産経新聞「iza」、「スケッチピストン」などの事例から、インターフェィスデザインとコミュニティの関係性を紹介。なんでもコミニュティであることがデザイン・開発のベースであり、その背景には対象ユーザー層への徹底したリサーチがある。

 

新世代BB研究会 G&CWG「コミュニティ・プラットフォームがもたらすパラダイムシフト」開催報告

 

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本年度このWGでは、1.オンラインゲームのビジネスモデル(アイテム課金)のほかのサービスへの伝播、2.mixiの上場に見るSNSの事業プラットフォームとしての確立、3.FaceBookに見るSNSのオープン化、4.ニコニコ動画に見るUGCの双方向化、5.音楽配信に見る口コミ生成ヒット、6.リアル世界との融合の6つの視点から、BLOG、SNSをはじめとするコミニティサービスの今後方向性を3回のセミナー開催を通して明らかにしてゆきます。第一回はプラットフォーム化するコミニュティサービスに焦点を当て、新たなコミニティプラットフォームを展開するSNS事業者と、複数のコミニティサービスの上でコンテンツを提供するCPの視点でお話をいただきました。

 

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岡本 基氏 株式会社エンタースフィア 代表取締役
「コミュニティで今、何が起きているか」


任天堂時代にWiiなどの開発にかかわり、現在はフィギュアコミュニティサイト「fg」、CGコミュニティサイト「cg」を運営する株式会社エンタースフィア岡本氏の講演。SNSは、mixiやGreeなどの大規模型が事業として成熟し、マネタイズ化が成功している一方、同社の「fg」をはじめ特化型のSNSは、広告モデルからの脱却、ユーザー一次著作物取扱、出版社などとのタイアップ、他のSNS・ゲームとのアイテム共有化など、様々なマネタイズほ方法を模索している。SNSの役割は、ユーザーの制作物の価値を他の媒体に伝えること。今後の展望として、ネットとリアルの融合の場として、ゲーム機のUGC活用、ブラウザーゲームなどでのSNSの広がりが見られる。

 

 

 

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畑野 仁一氏 株式会社Any 代表取締役CEO
「ソーシャル アプリケーション プロバイダー、Anyが目指すアバター戦略」

3DアバターをASP化して、複数のソーシャルプラットフォームへアバターサービスを提供する株式会社Any畑野氏。
オープンソーシャル規格化とFaceBookのソーシャルプラットフォーム化の傾向を解説。自社完結型より多くのコンテンツを集められるので日本のSNSもMixiをはじめとしてオープン化に向かう。ユーザー多様なコンテンツを楽しめる。プラットフォーム側はコンテンツ開発のリスクがない。開発ベンダー(CP)はプロモーションコスト減という
三者それぞれにオープン化のメリットがある。日本がオープン化にいかなかったのは、ケータイのキャリア課金があったから。今後も課金プラットフォームとの関係が重要。

 

 

 

 

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藤井毅彦氏 BBA 新世代ブロードバンド研究会 ゲーム&コミュニティサービスWG
リーダー/ADSグローバルパートナーズ マネージング・パートナー/東京大学 大学院
情報学環 特任研究員

 

コミニティサービスの今後の方向性をめぐる6つの視点を語る。このWGがコミニュティサービス関係事業者のビジネスの参考になるような事例を取り上げたい。
 

 

 

 

第2回OGCシンポジウム「CGMは新たな収益モデルを生み出すか?」開催報告

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新世代BB研究会ゲーム&コミュニティWGによる、第2回OGCシンポジウム「CGMは新たな収益モデルを生み出すか?」を、10月24日、TKP東京八重洲ビジネスセンターにて開催いたしました。
CGMの収益モデルとして徐々に広がりを見せる仮想通貨に焦点を当て、コミュニティサービスがコンテンツ流通プラットフォームとして新たな収益モデルを確立できるか、その可能性と事例について講演を行いました。

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成蹊大学経済学部 野島美保准教授
「CGMビジネス成立の条件を考える:自由度・居場所・報酬」
オンラインゲームのアバターや仮想通貨の事例をもとに、コンテンツの価値分析、収益モデルの条件、そして「人はなぜ形のないものにお金を払うか」について、細やかな調査と分析を解説いただきました。





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ビットキャッシュ株式会社 メディア事業部 部長 片山昌憲氏
「CGMでのポイントと仮想通貨について」
他サービスとの比較からCGMのおかれた現状を客観的に捉え、CGMにおいて正しいと思われる課金方法、そしてポイントと仮想通貨について、様々な角度からお話いただきました。






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株式会社ダレット 総合戦略局 局長 波多弘幸氏
CGMとゲームの接点、その可能性について」
昨今のユーザーのライフスタイルから、オンラインコミュニティ「ダレットワールド」におけるユーザーの行動形態、蓄積したマイルをコインに変換してアイテムなどと交換できる仮想通貨のシステムなど、様々な特徴をお話いただきました。






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司会・進行:IGDA日本代表/ゲームジャーナリスト
BBA新世代BB研究会 ゲーム&コミュニティWGリーダー 新清士氏






OGCシンポジウム開催報告

BBAは7月22日(火)、東京大学にてOGCシンポジウム「CGM新潮流。オンラインコミュニティの未来像」-ユーザーの生産活動がもたらす新しいビジネスモデル確立の可能性と課題-を開催しました。

 080722_overview.jpg今回は札幌からクリプトン・フューチャー・メディア(株) 初音ミク制作担当の佐々木渉氏をお招きし、「形態変化しつづけるキャラクター。初音ミク達の記号とCGM」と題して講演いただきました。

また前出の佐々木氏、(株)フジテレビジョン プロデューサーの福原伸治氏、ブログ「小鳥ピヨピヨ」管理人/シックス・アパート(株)のいちる氏、eスポーツ/ゲームプロデューサーの犬飼博士氏をパネリストとしてお招きし、BBA新世代BB研究会ゲーム&コミュニティWGリーダー/ゲームジャーナリストの新清士氏のモデレートでパネルディスカッションを行いました。

■講演■

080722_sasaki.jpg「形態変化しつづけるキャラクター。
 初音ミク達の記号とCGM」

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 
メディアファージ事業部 初音ミク制作担当 
佐々木 渉 氏

初音ミクがユーザーに受け入れられるまでに至る経緯と、現在の展開。VOCALOIDの展開にとって重要な要素について。

 

■パネルディスカッション■

080722_panel.jpg「CGMの新潮流。ユーザーの生産活動がもたらす新しいビジネスモデル確立の可能性と課題」

 

 

 

 



・パネリスト: ※五十音順

080722_ichiru.jpg「小鳥ピヨピヨ」管理人/ギズモード・ジャパン
 ゲスト編集長/シックス・アパート株式会社
 メディア事業担当ディレクター
 いちる氏

パネルディスカッションに先立ち、自己紹介を兼ねて、オンラインにおけるコミュニケーションの変遷についてお話いただきました。




      
080722_inukai.jpg ■eスポーツ/ゲームプロデューサー
  犬飼博士氏

オンラインでも独特なeスポーツコミュニティの文化と、プロクリエイターの立場からのコンテンツ制作についてお話いただきました。






080722_sasaki.jpg■クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
 メディアファージ事業部 初音ミク制作担当
 佐々木渉氏









080722_fukuhara.jpg株式会社フジテレビジョン
 情報制作局情報制作センター
 情報企画部 企画担当部長
 福原伸治氏

マスメディアの立場から、「少年タケシ*」にて一般とプロに向けて募集した「Perfume」のMV制作事例をもとに、コンテンツを利用するために必要なオフィシャリティなどについてお話いただきました。

*少年タケシ:フジテレビ公式サイト内コンテンツ。福原氏は編集長を務める。

080722_shin.jpgモデレーター:
 ゲームジャーナリスト/BBA新世代BB研究会
 ゲーム&コミュニティWG リーダー
 新清士氏 

 






<<メディア掲載記事>> ※順不同

INTERNET Watch
「初音ミク」生みの親らが語る、CGMのビジネス化や権利の問題
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2008/07/23/20343.html

4Gamer.net
「初音ミク」や「Perfume」はなぜブレイクしたのか。UCCやCGMについて語られた「OGCシンポジウム」
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20080723050/

ITmedia News
Perfumeはニコニコを知らなかった "嫌儲"や著作権、ユーザー創造物の課題
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/24/news040.html

THE SECOND TIMES
初音ミクで音楽の聴き方が変わる。CGMの新潮流を探るシンポジウム開催
http://www.secondtimes.net/news/japan/20080725_ogc.html

ゲーム&コミュニティWGについて

ゲーム&コミュニティWGでは「ソーシャル」「コミュニティ」を軸に、ゲーム、ブログ、SNS、投稿動画、3D 仮想世界などのサービスの進化と、今後は複数の事業者によるコラボレーションから複合的な新規コンテンツが多数登場するものと予想されています。同WGにおいては、広帯域化した携帯電話、ネットワーク対応ゲーム機などのデバイス技術を含め、ユーザーコミュニティのあり方を研究していきます。また、コミュニティサービス、ブロードバンドコンテンツ全般の動向、課題をプラットフォームを問わず広く周知するとともに、ブロードバンドのさらなる普及と利活用の推進に努め、国内外諸団体との連携を基礎として研究交流に取り組みます。